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2013年 06月 19日
梅雨に入り、植物の瑞々しい美しさが増しています。
何気ない道端の雑草のようなものまで、連日の雨を吸収し、柔らかく緑あざやかに成長し、子供も、生き生きとしはじめた植物に、興味を持って手を伸ばしているのがほほえましいです。 教室のモチーフに茄子を描きました。 描きはじめて、15年を過ぎ、振り返ると、よくこんなに毎日描いてこれたな…と思います。 20代のころは、朝、枕元にスケッチブックを置いて、毎朝、起きがけに描くようなストイックなことをしていました。 懐かしいですが、そういう修行の日々も、自分の糧にはなっているのだと思います。 最近、日本画をせっかく習うなら、古典的なことを学びたいと言って教室に来られる方が多いので、そういう方には、運筆や墨などから練習を始めています。 具体的には、筆の扱いにはじまり、墨による四君子、芥子園画伝、緒家絵手本の模写などです。 こうろく法を学びたい方には、鳥獣戯画や絵巻類、白描仏画などの模写もお勧めしています。 いずれも美術系大学では、あまり現在は教えられない方法ですが、古典を学んだり、東洋絵画の伝統に学ぶには、美術史研究や画論の理解、運筆練習は欠かせないと思います。 一般の方に、日本画の東洋画的側面がこれだけ求められていることを、画壇や美術館、文科省など、美術の関連業界全体で、もっと真摯に受け止めるべきではないかと思います。 ↓ランキングに参加しています。クリックお願いします☆
by hiro-ikegami
| 2013-06-19 20:15
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