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2014年 02月 05日
東京に出て、もうすぐ7年、通いなれた四ツ谷の道に、デザイナーの柳宗理先生の研究所と、お店があるのを見つけました。 週に3、4日は、前を何度も通っているのに、少し奥まった隠れ家のようになっていて、全く気付かなかったです。 ※柳宗理先生は、日本を代表するプロダクトデザイナーとして、世界でご活躍された方です。私も美大のデザイン史で学んだ、とても尊敬するデザイナーの方でした。 2011年に96歳で亡くなられた先生ですが、お店の方にも、『亡くなられるまで、こちらに普通にお仕事にいらしてましたよ』といわれてしまい、どうしてもっと早く気付かなかったのか、かなりショックでした。 もしかして、すれ違ったりしていたかも。 お客様と話しこまれることも度々あったそうで、お会いして、イロイロと、お話をお伺いしたかったです。 実は、今月、引越しをするので、家具や食器類を、わずかですが、買い足そうと思い、どういうものにするか考えていました。 少しずつ、家庭の中でも、愛せるものを、長く大切に使う生活にシフトしていきたいな…という思いに至り、食器や調理器具を柳先生のものにしていこうという計画で、柳先生のデザインを紹介する本を読んでいて、お店が、すぐご近所にあることを知りました。 お店で、何を買おうか迷ってしまい、とりあえずカタログと『エッセイ』を手に入れました。 この『エッセイ』、手触りもしっとりと柔らかく、とても美しく、感じよく手に馴染むと思い、文庫本ではないものを選んだら、お店の方に、この本は、柳先生が直接装丁を手がけ、こだわって仕上げたもので、店頭に並んでいるものがなくなれば、絶版になる、とのこと。 すみずみまで、気持ちの入ったいい仕事されてます。 小さな研究室で使いたいがために、名作エレファントスツールを開発した、とも書かれていて、感動しました。 研究所のある新宿区では、たいていのお店やお宅では、狭いスペースをとても工夫していて、私の新宿区の自宅も、千代田区のアトリエ・画廊も、とっても小さなところなので、軽くて重ねられる、それでいて美しい、エレファントスツールを買おうか、迷っていたのんです。 柳先生の直営店は、飯田橋画廊とちょうど同じ、一坪サイズでした。
by hiro-ikegami
| 2014-02-05 19:39
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