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2010年 04月 22日
遷都祭の最中、ゴールデンウイーク明日香で行われる個展に向けて、現在創作中。
今回、メインは、昨年秋より、現代の感覚にあったやまと絵を模索し創作した、JAPANESE SEASONSシリーズから発展した、150号、100号、100号の3点組作品。 遷都祭にちなんで、萬葉をテーマに創作しました。 もうすぐ搬出です。 中国、インドへ遡り、日本でも、古墳時代、飛鳥、奈良、平安…と古典絵画をずいぶん研究しましたが、けっきょくのところ、決まった“技法”などないのです。 その時代、時代、思想や生活、画材に基づいて生まれた新しい表現が、目の前の画面の中で、絵師の表現内容をかなえるように塗られていく。それだけです。 それでも、師から弟子へ、粉本から後進へと脈々と渡されていくバトンのような伝統というものは存在するといえるようにも思います。 実際、何年も、何百枚もかけてそうしたバトンを受け取ってみて、初めて、現在を生きる自分の中に昇華され生まれてくる、伝統から湧き出る表現というものがあると思います。 JAPANESE SEASONSは、そういったものを意識しました。 表現の上では、かなり、さりげなく行っていますが、墨ややまと絵の伝統技法を、画材にもかなり気を使って描いています。内容としても、やまと絵的風景を歌いました。 急速なグローバル化にともない失われつつある国民性、地方地方の自然や文化を、再発見してほしい、という願いで描いています。 絵巻にする、都市に置き換えるなどして、新展開も研究したいと思っています。 最後にブログランキングへクリックお願いします。
by hiro-ikegami
| 2010-04-22 02:45
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