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2012年 11月 22日
日本画教室の生徒さんが、京都市立藝術大学大学院美術研究科に合格しました!!
芸術系大学出身でない技術系の学科の方で、模写や保存修復を学ぶ学科を希望し、実技試験の受験科目が模写であったことから、模写を学べる場所をさがしたところ、私の教室以外になかったことから、教室にいらっしゃいました。 私の教室では、普段は、大学受験を希望される方など受験生は、受けておりません。 美大の受験は、一般に、月曜から日曜まで、学校が終わったらまっすぐ予備校・画塾に通い、デッサン、色彩、構成など受験科目を3~6時間みっちり描いて、合評し、ふらふらしながら家でクロッキー…というものです。受験するにも、その後、作家活動を続けていくにも、基礎的描写力は必要で、それらの基礎力は、大学で教わるものではなく、受験時代に身につけるものが多くを占めているからです。私の教室では講座の回数にも限界がありますし、多くの受験生の間で、合評されたりして学ぶものも多いのです。 作家として立っていく場合、絵画は、作品の魅力、本人の営業力など総合力とは思うのですが、学歴も関係ないとはいえません。学閥なども影響してくるでしょう。 急いで、日本画教室で日本画画材に触れるより、まずは、基礎力をつけて、受験に臨む方が大切だと考えるので、親御さんからのご相談などにも、まずは予備校などでデッサンから勉強するようにお話しています。 でも、確かに、予備校で、おそらく模写は教えていない… 教室にはじめていらしたのが、10月。試験が11月。とのことで、私には重すぎる責任を感じながらも、「白紙では出せない、ダメ元なんで…」と二人で言い訳しつつ、可能な限り、すべてのクラスにいらしていただき、とにかく、臨模、あげうつし、筆の扱い、墨や硯、画材の扱いなど、ひととおりは実践しました。 もちろん、ご本人の4年間の研究実績が認められたことが一番大きいことであると思いますが、とても熱心に勉強されて、短い間に、筆での描写も、彩色も、画の意(こころ)を模写することも理解し、とても上達されました。 自分のこと以上に、とても嬉しかったです!! 本当におめでとうございます☆ ↓ランキングに参加しています。クリックお願いします☆
by hiro-ikegami
| 2012-11-22 19:38
| 日本画教室
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