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2013年 10月 29日
東寺五大明王降三世と書いてあります。
東寺所蔵国宝五大明王像の中の、降三世明王の像を、林司馬先生が、白描にて、模写室の学生の運筆手本用に、写生されたものを模写したものです。 京都での学生時代でしたので、東寺に実際行き、実物を見て模写しています。 東京に来てみると、大変贅沢なことですね。 林司馬先生は、このような、絵手本を、模写室の学生のために、多数残してくださいました。 その裏には、法隆寺の金堂壁画の模写事業に携わったことがあったと思います。 法隆寺の金堂壁画は、第二次世界大戦中より、貴重な文化財の保存のために行われ、林司馬先生の携わった模写事業の最中、その作業現場からの失火により、焼損するという大変いたましい事故を生みました。 この事件をきっかけに、文化財保護法が制定されました。 林司馬先生は、ご自身の作家としての充実期を投げ打って、模写、文化財保存修復の専門家の育成のために生涯をささげ、嵯峨芸術大学の模写室設立にご尽力された方です。 池上紘子 ↓ランキングに参加しています。クリックお願いします☆
by hiro-ikegami
| 2013-10-29 09:39
| 模写
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