長年愛用している鈴鹿の松煙墨が、最近入手できなくなりはじめました。
まだ手に入るうちに、少しずつ集めています。
この墨がなくなったら、何を使えばいいのか…
私が水墨画に使う墨の表現はとても繊細な濃淡を要求するものなので、もう再現できなくなり、困っています。
製墨されて40年ほど経った墨たちは、描いていて、時々涙が出そうになるほど、いい表情をしてくれます。
この15年、墨に教わりながら歩んだ墨絵の道でした。
最後の墨たち。
日本画は、筆墨硯紙、日本や中国の伝統工芸に支えられ、発展してきました。本当にいいものを知り、真剣に守り伝えていかなければ、とても簡単に消えていってしまいます。
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Japanese traditional-style painting