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2018年 11月 10日
来年の5月の個展、スルガ台画廊さんのレスポワール展に向け、構想中です。 自分の展覧会の企画が、とても楽しいです! 墨を中心に研究した展示にする予定です。 皆様に楽しんでいただける展示にしたいと思います。 ところで、上の写真の金地、銀地の2点の作品は、皆さま、琳派風に見えるでしょうか…? 京橋での個展中、何度か美術関係者の方から、「琳派か?」というようなことを言われたのですが、自分では、全く琳派は意識しておりませんでしたので、突然で返答に困りました。 金地と銀地にしようという構想はあり、墨による付け立てで、懐かしい嵯峨野の風物を描いた作品です。 琳派のたっぷりとしたたらしこみ技法とは違い、けっこう渋めに付け立てし、秋の侘しい空気感を出したかったつもりだったのですが…東京での琳派の認識に混乱が生じているような気がします。 付け立て技法自体は、中国で流行し、日本でも明治期以前は幅広く様々な画派で取り入れられたので、琳派風とくくるには、少々強引な気がいたしますが、いかがでしょう。 この絵を描いた頃、尊敬していた生け花の先生が亡くなられ、先生の花は何故あのように藝術的であったのかを考えており、モチーフの取り合わせの根底に生け花からのイメージがあるので、そのことが琳派のりゅうせいした時代を彷彿させるかもしれません。 同じ花を生け、何故、あのように宇宙の神秘そのもののような凄い花が展開できたのか…京都の文化は奥深いです。 生け花というのは、生けたその時だけで、枯れて消え去ってしまうもので、大変儚い一期一会の藝術ですが、観る人の心に深く刻まれ、こうして残ることを思えば、一概に、儚いものとも言えないのかもしれません。 〜風と言われるのは、本意ではないので、もう少し、表現スタイルに独創性を研究して、詰めていきたいです。
by hiro-ikegami
| 2018-11-10 01:01
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