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2019年 02月 08日
水、木曜日に、絹本等の講習会を行いました。 初日は午前中に念紙を作り、糊炊きを行いました。 念紙は、本たいしゃや、好みの水干絵具で作りました。滋賀で作っておられる本青花でもサンプルに念紙を作りましたが、念紙サイズ以上の青花紙を使い、濃い藍色にして胡粉に染付けましたが、転写時には、うっすらとなりました。水で溶けるので便利です。 現在は友禅の下絵付けなどでも化学青花が多く使われますが、滋賀県草津市で青花栽培を伝承しようと栽培されていると聞き、何か日本画にも役立てないか、と考えています。 染料屋さんの田中直さんで買えます。 糊炊きは、学生時代に表具師の方に教えていただいた方法で行いました。沸騰後15分ほどよく炊いて、3回ほどこす、学生ができるレベルの簡単な方法ですが、「これは大変」と声が漏れていました。 午後は、絹枠に絹を張り、紙の裏打ちを実習しました。 絹枠に絹を張るのは、紙のパネル張りと作業量は、さほど変わりません。 描いた作品の裏打ちは、濡れた薄い紙を皺なく密着させるのに悪戦苦闘していました。 裏打ちや軸装を表具にお願いするにしても、裏打ちや表具の仕組みを知り、職人さんにご迷惑をかけない方法や、絵具を落とさないように定着させる方法を知っておくひつよがあります。 2日目は、絹本に描く実習。 先日、絵具や金箔類をたくさん寄付してくださった方があったので、純金貼り放題の豪華な講座となりました(笑) 絹地のドーサ引きや、寒天引き、骨描き、裏箔、裏彩色、絵具の焼成など、かなり盛り沢山な内容でしたが、プロの作家さんもいたので仕事も早く、段取りよく進みました。 湯島天満宮の裏にある上野教室で行ったのですが、ランチ帰りに湯島天満宮の梅見に立ち寄りましたら、壇蜜さんが撮影しておられました。楽しい二日間でした。
by hiro-ikegami
| 2019-02-08 20:03
| 日本画教室
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