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2008年 07月 26日
![]() 花の持つ美しさに魅かれ、そこから、自然のすべてを象徴させるような作品を模索中です。 北宋の花鳥画の清澄な品に魅かれています。 「花」に自然の本質を象徴させるような表現は、東洋独特の観点のように思います。 西洋絵画にはない視点です。 「草木国土悉有仏性」 天台宗最澄の言葉。 地色の処理など、まだ手を加えねばならないのですが… 細線による骨描き、白系統の顔料による下地、天然染料による彩色、天然顔料彩色、骨描き起こし。 技法も宋画に近いものを最近は研究中。 京都、黒谷和紙使用。染料の発色がかなりいいです。 地色は、色自体が、自分の求めたイメージを支えるよう、鉱石のもつ深さに頼ってみようと、平面的に処理しています。 イメージに近づくように、地色を染料で詰めながら、今まさに、苦闘中。 ランキングに参加しています。1クリックお願いします。 ![]() ![]() #
by hiro-ikegami
| 2008-07-26 17:54
| 作品
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2008年 07月 25日
![]() ―墓室壁画<牛車>― 墓室に描かれた牛馬… 中国絵画史上、牛画は重要な位置を占めています。 漢代の画像石には、すでに、同じように、牛と農作業の画や、製塩作業などさまざまな手工業の画がみられます。 漢の安定した政権は、農業を発展させ、文字、貨幣経済、思想家たちを、全土へと広げていきました。 農作業と牛が描かれたのは、豊かさをもたらす農作業が、支配者階級に繁栄をもたらすものであったからです。 古代絵画の牛というと、ラスコー(旧石器時代約15000年前)、アルタミラの壁画(旧石器時代約18000~10000年前)などの洞窟壁画を思い浮かべます。 牛は、人類の社会を形成していく上で、食料として、家畜として、非常に重要な役割を果たした生き物です。 アルタミラに登場する牛は、野牛の一種と思われますが、未発達な社会の中で、人間が動物に直面し、真摯に向き合った姿が迫力の筆致の中に表現されています。 中央から遠く離れた一地方で描かれたこの図の牛もまた、人物よりも、野趣溢れる気迫をもって描かれ、全体の伸びやかな線が、また、ほほえましくも感じられます。 代表的な中国の牛の絵 韓滉 (唐)『五牛図』 李唐 (宋)『乳牛図』 閻次平(宋)『四季牧牛図』 李迪 (宋)『風雨帰牧図』など どれも名品なので、順次、取り上げていきたいと思います。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 1972年甘粛省、嘉峪関墓室壁画。 六百点余りの壁画が発見される。 この地方の当時の民族の様子が描かれ、全体に、屯田制の様子などが主題。「明哲保身」といった支配者による、当時の考えのもと描かれる。 用筆は中峰、逆筆に入れた筆を持ち上げ、返して抜くような筆線、、穂先が中央を走る。 当時主流であった書の隷書体に似た筆法が用いられる。 全体に粗く、かつ豪放。 構図は自由で発想に富む。 顔料は、辰砂と代赭による粗い着色。 後、敦煌壁画に継承されていく。 参考文献:中国歴代絵画図録 林樹中 1981 天津人民美術出版社 中国のあけぼの 貝塚繁樹他 1989 河出書房 四季牧放 上海書画出版社編 2004上海書画出版社 ![]() ランキングに参加しています。1クリックお願いします。 ![]() #
by hiro-ikegami
| 2008-07-25 22:24
| 模写
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2008年 07月 24日
![]() 研究用に一部骨描き。 ―中国古代神仙思想②― 馬王堆漢墓より出土した品々は、画面に描かれる利蒼夫人の、まさに動き出さんばかりのミイラなど、世界中を驚愕させた、技術、文化水準を示します。 この時代中国では、すでに、郡県制、封建制が整い、支配者階級により、技術を尽くして、巨大な墓が次々と築かれました。 画面は一号墓出土のT型帛画部分ですが、全面を埋め尽くされた神霊、神獣の類(月に住むという玉兎、蟾蜍、鳥人、三足烏、鳳鳥、龍…)が圧巻の作です。 日本ではあまり一般には知られていないのが大変残念です。 今後、さらに掘り下げて研究していきたい、魅力と謎の多い作品です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 1972年湖南省長沙、馬王堆より出土。墓全体は、丞相、軑候とその妻子の墓。 一号墓は夫人、利蒼のもの。 帛画の内容は、三層にわかれ、それぞれ天界、地上、地下をあらわす。 楚国より引き継がれた、南方の神仙思想をあらわす。 屈原『楚辞』、『山海経』、『淮南子』など参照。 崑崙山への魂の昇仙を表現。 描法は、薄墨による起稿の後、彩色、最後に墨線を起こす。 線描は十八描法(高古游絲描、琴弦描、鉄線描、行云流水描、马蝗描、钉头尾描、混描、撅头描、曹衣描、折芦描、 橄榄描、枣核描、 柳叶描、战笔水纹描、减笔描、枯柴描、蚯蚓描中)中の“高古游絲描”とよばれるもので、柔軟な、細い線で描かれる。 後の東晋、顧愷之の“如春蚕吐絲”(春蚕の絲を吐くが如し)と呼ばれる線描に通じる。 使用顔料 鉱物系:朱砂(辰砂)、土紅(代赭?)、銀粉(銀朱?) 植物系:青黛(藍)、藤黄 他 蛤粉(蛤胡粉?) 以上、文献上の表記に従ったが、臙脂系の染料?(基底材の深い朱色)、辰砂、蛤粉、藍、藤黄使用か? 分析結果を待ちたい。 彩色は平塗り、没骨、渲染(立体表現にそって染め付けられている)など。 濃彩の技巧としては、かなり完成している。 参考文献:中国歴代絵画図録 林樹中 1981 天津人民美術出版社 中国のあけぼの 貝塚繁樹他 1989 河出書房 ランキングに参加しています。1クリックお願いします。 ![]() #
by hiro-ikegami
| 2008-07-24 21:17
| 模写
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2008年 07月 23日
![]() 中国戦国時代、楚国、人物馭龍図 研究用に骨描き。 ―中国古代神仙思想― 戦国時代、楚の国の神仙思想は雄大で、想像力に満ち溢れた世界観のもと、社会が形成されていたようです。 同じ時代、「楚辞」とよばれる朗誦体の詩で名高い屈原(紀元前340~紀元前278頃)が、帛に描かれた世界に近い神仙思想をうたっています。 大変美しい詩です。 是非一度、全文御一読ください。 『離騒』 屈原 一部抜粋 跪敷衽以陳辭兮,耿吾既得此中正 駟玉虬以乘鷖兮,溘埃風余上征 (敷衽し跪き<聖王舜の神霊に>辞を陳せば、耿かに吾既に中正を得たり。四頭の玉虬<龍>に引かせ鷖<鳳>の車に乗らば、溘ち埃風おこり余は<天へ>上り征す。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 1973年、湖南省長沙子弾庫楚墓出土。 画面上に描かれた高冠、長袍、佩剣の男性は、その装束、棺墓の形式などより、当時の高位の貴族であり、墓主である。 思想内容は神仙思想による、“引魂昇天”。 手には龍を馭す縄状のものをとり、左下の鯉は龍が水中を行く様子を表す。 龍の尾の付近には鶴が描かれるが、細部不明につき省略。 鶴は古代神仙思想上、仙人の乗る神鳥とされる。 描法は、『人物夔鳳図』の呪術的な力強さとは異なり、非常に繊細に描かれた人物、風の表現に、実感を伴った柔らかな写実がみられる。 立体表現がなされ始めている。 線は非常に細く強く、基本的には白描上に淡彩。 参考文献上は、金白粉彩とあるが、顔料名不明。彩色はまったく判別できない。 墨か、染料か、薄いもので、丹念に表現を追求した跡がみられる。 単線勾勒、平塗渲染法。唐代へと至る絵画の礎が早くも整い始めている。 参考文献:中国歴代絵画図録 林樹中 1981 天津人民美術出版社 ランキングに参加しています。1クリックお願いします。 ![]() #
by hiro-ikegami
| 2008-07-23 21:19
| 模写
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2008年 07月 22日
![]() 中国戦国時代(紀元前403~紀元前221年)楚国、帛画。 非常に呪術的な作品です。 今朝、研究用に骨描きを起こしてみました。 太古、人々は、一つ一つの目の前の事象を、抽象的思考によって“サイン化”し、言葉を生み、文字を生み、独自の社会を築いていきました。 ほほにあたる空気の流れに『風』と名づけ、厳しい寒さが緩む喜びのときを『春』と呼び、植物から香り開く美しきものを『花』として… 神や空想上の動物、動き、感覚、自然現象、そこから触発される物語、そういった定形を持たないものに、荒々しい形を与えることは、古代の人々にとって歴史の必然的な流れの延長にあったごく自然な行為です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 長 31センチ 幅 22.5センチ 1949年湖南省長沙陳家大山楚墓出土。 旗指物。 現存する中国の帛(絹)上の絵画中、最古のもの。 画面上には、挽髺有冠の合掌する女性、鳳鳥と、左端に夔がみられる。 夔は伝説上の一本足の龍に似た怪物。 画面の思想内容は ①戦国時代、楚の国の俗信、祈祷により、鳳鳥の善霊が、夔の悪霊を制し打ち払う意味 ②巫女装束の女性が墓主で、祈祷により、鳳と夔によって天界に魂を導かれる意味 など諸説入り乱れる。 画面構成上の夔の不自然な配置からは、①が推される。 画面の表現は主に、打ち込み抜くような楔に似た骨法の、強い線描によって支えられる。 中国側の文献からは、嘴唇に紅色系統使用とあるが、判別不可。 中国石器時代の彩陶画の表現の流れを受け、後の馬王堆漢墓の帛画へと続く流れの空白を補う作品である。 参考文献:中国歴代絵画 1981 林樹中他編 天津人民絵画図録 芸術とは何か 1967 S.K.ランガー 岩波新書 ランキングに参加しています。1クリックお願いします。 ![]() #
by hiro-ikegami
| 2008-07-22 23:29
| 模写
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